世界遺産五百羅漢・羅漢寺

石見霊場第四番札所

金剛山安楽寺本堂の写真
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「金剛山」写真中央の山頂に展望台あり当山は市内の皆様から、 『こんごせ』 と非常に親しみを持って呼ばれていますが、正しくは『金剛山安楽寺』といい、金剛山は山号でもあり字名です。普通は安楽寺が通用するのですが当山は山号の方が通用して今日に至っております。

平安中期の寛和元年(九八五)、現宝塚市中山寺の雲海上人の開山です。今日までの約一千年の間に、弘治三年(一五五七)、慶長九年(一六〇四)、宝永元年(一七〇四)、昭和五年(一九三〇)の四度の火難と、また弘治三年には山崩れにも遭い諸仏像と仁王尊等を残すのみで、遭難と再建の繰り返しが続いた訳です。

金剛山という名称は華厳経によったもので、今経典とその注釈をもとに記しますと、東海の海中に金剛山と名づける山があり、古来より多くの菩薩が居られました。現に宝基菩薩が住されて説法をされており、遠望すれば山全体が金色であると。

仁王門手前「山田屋大師講」お地蔵様を建立しませう 水子供養とお先祖供養の地蔵尊 延命地蔵尊 幸運招福地蔵尊 災難除地蔵尊 観世音菩薩 「金剛山安楽寺」仁王門より不動堂を拝する金剛山安楽寺境内金剛山安楽寺境内・楽寿観音像金剛山安楽寺境内・佛足石

金剛山安楽寺境内 右手より「地蔵菩薩」「大日如来」「不動明王」「十一面観世音菩薩」「愛染明王」縁起によれば、我国の山岳修験の祖である役行者の使者である前鬼、後鬼という二鬼のうち、前鬼の掘った井戸が裏山にあり、障りのある人が近づくと井戸水が赤色になると記され、当山の南西には、前鬼が生まれたと伝える鬼村という土地もあり、鬼の爪跡と呼ぶ奇岩も現存しています。当山の山頂を彌仙といいますが、これは往昔、釈迦世尊が説法をなされた須彌仙にちなみ、宝基菩薩説法の会所ともいわれます。

また庫裏の近くには、弁慶屋敷と呼ばれる平地と、弁慶井戸と呼ばれる井戸も現存しております。 これらの信憑性はともかく、歴史の古さを知らしてくれるのに十分であります。

金剛山安楽寺境内「七福神像」慶長九年の火難から元和にかけての一時期、当山が衰運に向かった頃のことですが、銀山の浄土宗定徳寺によって寺領を差配され、その上洪鐘も奪われて定徳寺の鐘楼にかけられていました。山麓を通る者、嘆かざる者なし、という状態で、本寺の外に七坊が栄えたといわれたのは語り草となりました。しかし、稲用村の桧尾源右ヱ門、東江又兵衛の二人は、何とかして昔の姿に戻そうと固い決意のもとに、元和五年(一六一九)に銀山初代奉行の大久保石見守(一六〇一〜一六一三在任)に委細を訴え出ました。しかし、年代から見ると第二台奉行の竹村丹後(一六一三〜一六三五在任)ではないかと思われます。当山の寺領の多くは稲用村にあったようで、文書によると除地(免祖地)が廿八石と記されています。

修法の作法(護摩)さて、奉行も訴えを聞き非を糾明し、全てを急に戻すよう命じました。両人の喜びは手の舞うところ、足の踏むところを知らずと縁起は伝えています。この定徳寺も宝永七年(一七一〇)に吾郷村へ移転しました。

また、当山には浄土真宗の開祖、親鸞聖人が自らの姿を彫刻された御真影が祭祠されています。

当山十一世、法印長泉の時代天福元年(一二三三)のことで、衆生済度のために、山陰の霊場に行きたいということが、文明五年(一四七三)長慶記述の親鸞聖人縁起にのべられています。

 

昭和二十年の終戦以来、社会の変革により、寺院の在り方も大きく変わりました。

昭和三十二年、当山の裏山一帯を、公園として整備し、遊具等も設置し、展望台も建設、大田市からも助成をあおぎ完成しました。当時は学校の遠足地として春秋には、近在の児童達が登山し、広く市民に親しまれてきました。現在は老朽化のため、遊具等は撤去しております。昭和五十二年には、永年の宿題であった自動車道の完成により、参詣の便が大変良くなりました。

岩鼻並びに展望台における、東に三瓶山、南に大江高山、北西に日本海を眺める景観は他所にない雄大なものです。


金剛山展望台金剛山展望台より望む日本海金剛山展望台より望む田園風景金剛山展望台より望む三瓶山

また、石見観音霊場として、県内は無論、県外からの参拝者も多く、特に最近は、高齢者社会を迎えますので、お年寄りが元気で楽しく生活できることを願って、白壽(百歳の一歩手前)観音の建立を計画いたしております。そのためには、境内地整備は申すに及ばず、過去数度の火災の度に痛恨してきた水利の便を、是非とも成就して、後世の憂を一つでも除くことが出来たなら、小住の喜びこれに勝るものは御座いません。

 

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